AZ-GTIをステラショット2からコントロールして見ました。

AZ-GTI(経緯台モード)をパソコンのステラショット2からコントロールして見ました。
鏡筒(Sky-Watcher_EVOSTAR72EDⅡ(420mm))、カメラ(canon_kiss_x9)、CMOSカメラ(PlayerOne_NEPTUNE-CⅡ)
多少アライメントが雑でも、撮影映像を利用した導入補正により正確に希望天体を導入することができました。
導入した天体はCMOSカメラとパソコンのSharpCap4.0にて電子観望しました。
写真は最初に導入した月の写真です。
但し、この接続は試験的に行ったもので完全に動作を保証するものではありません。
実施をする場合は自己責任にて対応願います。

<撮影時の構成>

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<接続>
Sky-WatcherのAZ-GTIのコントロール端子
 ↓
ハンドコントローラ付属のケーブル
 ↓
kenko_Sky_Explorer(SE-GT70A)のハンドコントローラ
ハンドコントローラのRJ-11端子
 ↓
ハンドコントローラ付属ケーブル
 ↓
シリアル_USB変換ケーブル
 ↓
パソコン(windows10)のUSB端子

<接続手順>
①AZ-GTIと三脚を水平に設置。(AZーGTIに付いている水準器を使用)
②AZ-GTIに望遠鏡を初期位置(パークポジション/北方向の水平)にセット。
③AZ-GTIのコントロール端子にSE-GT70Aのハンドコントローラをハンドコントローラ付属のケーブルで接続
④ハンドコントローラのRJ-11端子とパソコンのUSB端子をシリアル_USB変換ケーブルで接続
⑤AZ-GTIとパソコンの電源投入
⑥ハンドコントローラを使って初期設定とアライメント(ツースターアライメント)を実施
(注:一番目の天体指定時はAZーGTIが動かないのでコントローラを操作して導入する必要があります。
   二番目の天体指定時はAZーGTIが自動的に動きます)
⑦パソコンのステラショット2を起動
⑧ステラショット2のメニューの「望遠鏡(赤道儀)」→「選択」→「ケンコー・トキナ」→「SkyExplorerⅡ」を選択して接続
⑨接続が完了、それ以降は通常のステラショット2と同じ操作で画面から天体を選択して自動導入(導入補正を含む)することが出来ます。
 同時にwifi接続のスマホのSynscan_Proからの操作も行うことも出来ました。

<注意点>
アンドロイドVer8のスマホではSynscan_Proのインストールと起動・操作が問題なくできましたが、アンドロイドVer11のスマホでは何故かSynscan_Proのインストールは出来ましたが起動することは出来ませんでした。

<操作性>
軽量でコンパクトな構成なので短時間での設置と撤収ができる電子観望向けシステム構成だと思います。
また、wifi接続のスマホのSynscan_Proから天体導入は出来ましたが、なかなか一発で決まりませんし、私の能力では暗い天体の導入は不可能と思いました。
そのため、ステラショット2の導入補正機能を利用することにより、正確な天体導入をできるようにしました。
現在はSharpCapを利用した電子観望用システムですが、今後はAZーGTIを赤道儀化して本格的な天体撮影が出来ようにしたいと思います。

<バランスウェイト>
ホームセンタで購入したM12_ロングシャフト(285mm)にKenko_SKYMEMOのウェイト1Kgを入れてM12_ナット(60mm)でナットで挟んで固定しています。
費用はKenko_SKYMEMOのウェイトは含まず、M12ロングシャフト×1+M12ナット×2で1000円以下でした。